めためたにっき。

一時創作小説(ボーイズラブメイン)サイト「めたぶくろ」に連動しつつ、まったりな日常を書いたりもしてます。苦手な方は閲覧はご遠慮下さいませ(礼)。

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2006-05-11 [ Thu ]

ペットのゲージを掃除した。仕事を辞めるまでは忙しいだろうからと、多少なりとも猶予を家人から貰っていたのだが、そろそろ限界だということで。
ゲージの主は、もう覚えていないくらい昔にいない。

つい先日、アルバムの表紙に写真を載せて題名も変えたのだが、その写真の亀(ホルスフィールドリクガメ)が、私のペットだった。
一人暮らしをしていた時に衝動的にペットショップから買ってきて六年半、寿命からしてまだ十年くらいは一緒にいるものだと信じて疑いもしなかったのだが、ある時不意に家出をしてしまい、ついには戻ってこなかった。

亀の甲羅はカルシウムで出来ている。カルシウムの生成にはビタミンDと一緒に日光が必要だ。だから私はゲージの照明にも日光と同じ成分が照射されるものを使っていたが、本物の日光にはやはり勝てないということで、庭に囲いを作ってその中で遊ばせていた。貝殻だの草だの、家人が作っている野菜の芽だのもりもりと食べていたものだ。

そう、囲いをよじ登って。

身体が大きく重くなってくれば当然のことだろう、だから私は家人と共にホームセンターに行っては囲いのバージョンアップをした。ガーデニング用の杭を打ち付けたり、重い石を乗せたり。そもそも亀一匹にしては、大分広いスペースをとっていたように思う。

それでも彼女(恐らく彼女だと思うのだが)は諦めなかった。ゲージの中ではガラスを開けようと無謀にも重い身体でよじ登ろうとしたり、庭に出れば杭の刺さった土を掘ったり。疲れたのか眠ったり食べたり、何処か出られるところはないかとうろうろしたり。それを繰り返していた。そしてついには自由を勝ち得たワケだ。

今でも(逆に時間のある今だからか)時々思う。
ごくごく小さい頃にここにやってきた亀は、一体何処に行きたかったのだろうと。ただ逃げたい―――自分の思うままに動き回りたいと、そう思っていたのだろうかと。

うまく冬眠が出来ていれば(私は一度も彼女に冬眠はさせなかった。幼い頃に冬眠してしまうとそのまま死んでしまうとモノの本に書いてあったからだ。それでも随分冬は眠る時間が長かったようには思う)、まだ彼女はうまく生きているかもしれない。だが、時々家人が言うような「誰かに拾われて飼われている」、という想像はあまり出来ない。彼女は、いつも逃げたがっていたから。エサも不自由なく与えられても、陽の光が当たっても、別にDVがなくても…彼女は、野生の本能のまま、生きていたかったのだろうな、と、そう思う。

―――と、呑気に言っていられるのも亀は大腸菌だかサルモネラ菌は所有しているものの別段後は害のない生き物だからなのだけれども(普通生き物に触ったら手は洗うだろうし、万が一歯がない亀に噛みつかれてもそれは亀を苛めたその人物に非があると考えるからだ。それに、カミツキガメではない彼女に噛まれても血の一滴も出ないのは一度噛まれたことのある私がよく知っている)




(以前のブログの引き写しにつき、現状とは色々違っておりまする。アルバムも作ってないですしね)
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プロフィール

藤香(ふじこ)

Author:藤香(ふじこ)
現在は関東在住、生まれも育ちも生粋の東北人。
男女カップル・同性カップル・現代物もファンタジーもSFも好物。
雑食に一歩及ばないのは、ハッピーエンド至上主義者のためか。

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